窯元雪舟焼

静かな中に華やかさのある雪舟焼の和陶器 島根県益田市、医光寺の隣にある窯元より画聖雪舟の侘びを陶器に映した茶道具を主に華道具食器などロクロで作り、自房の窯で焼いています。陶器を通じて雪舟の世界観をお楽しみください。 茶器

雪舟焼とは

画聖雪舟が禅の世界をお庭で表した「雪舟庭園」その世界観を世に広める目的で
作られた信仰心と心魂から生まれ出た陶器です。

枠

雪舟焼の由来

当医光寺は、そのかみ崇観寺の後身で、貞治二年の創建にかかる由緒ある寺院である。文明年中、画聖雪舟は、崇観寺五代の住職として入山し国宝的名園を遺しておる。その後歴代の住職は雪舟の風流を汲み、それぞれ香り高い芸術の雰囲気をかもしておる。そうした伝統を持つ雪舟の芸術をよすがとして昭和二十四年、当益田龍蔵山麓に雪舟焼窯場を開き、雅致ある工芸を世に送り出すことにした。初代は、名古屋、岡山各地で研究し二代目不徹は、京都及び備前各地で研究を重ね平成十三年二代目徹を襲名、その製品は、石見の郷土色を豊に現わし、次ぎの特色をもって居る。

当医光寺は、そのかみ崇観寺の後身で、貞治二年の創建にかかる由緒ある寺院である。文明年中、画聖雪舟は、崇観寺五代の住職として入山し国宝的名園を遺しておる。その後歴代の住職は雪舟の風流を汲み、それぞれ香り高い芸術の雰囲気をかもしておる。そうした伝統を持つ雪舟の芸術をよすがとして昭和二十四年、当益田龍蔵山麓に雪舟焼窯場を開き、雅致ある工芸を世に送り出すことにした。

初代は、名古屋、岡山各地で研究し二代目不徹は、京都及び備前各地で研究を重ね平成十三年二代目徹を襲名、その製品は、石見の郷土色を豊に現わし、次ぎの特色をもって居る。

一、信仰心と心魂から生まれ出た陶器 二、独特な雲模様の考案 三、古陶器を偲ぶ侘びた土色の味 島根県益田市 龍蔵山医光寺二十六世住職 家根原 宗寿 誌

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初代と二代目について

昭和24年、作家・田畑修一郎氏の発案により、益田文化人協会「家根原宗寿(医光寺26世)
キムラフジオ(ザツボクリン主宰)に呼ばれ、医光寺境内の一部に窯を築いたのがはじまりです。
その後窯を移築し、初代・二代目共に島根の地で陶器作りに邁進し、
内閣総理大臣・黄綬褒章や徳川夢声市民賞の受賞作品(10年間制作)をはじめ益田競馬場特別観覧席
馬レリーフ等、数多くの作品を世に残しております。

初代 福郷 徹 初代 福郷 徹 ふくごう てつ
明治43年4月2日〜平成12年

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二代目 福郷 徹

明治43年4月2日島根県那賀郡今市村丸原にて福郷柳助の三男として生まれる。
昭和6年 春岡山県津山市南山焼工場、小池虎次郎商店に弟子入りし窯業に励む
昭和9年愛知県常滑町、松江嘉三郎工場に入社。土管、クリーンカ、モザイクを学ぶ
昭和11年 津山市南山焼工場に復帰し、陶業に励む。華道に励み江雲斎柳甫と華名を頂く。
昭和24年 10月津山を去り、益田市医光寺26世住職・家根原宗寿師に招かれ、10月30日、登り窯4室1基を鐘楼横に造る。
昭和25年 3月26日初窯窯だし・
4月30日 医光寺本堂で窯出し展・右田宗秋先生の献茶式を初窯茶盌で行う。
昭和26年日本伝統工芸展・初出品、初入選
昭和32年 11月20日秩父宮妃殿下に「抹茶盌」献上
昭和33年 5月関門海底国道トンネル開通記念・世界貿易大博覧会より感謝状を受ける。
昭和38年 1月「不徹」の号を「徹」と改称し創作。
昭和41年5月27日島根県物産協会会長より感謝状(物産宣伝・販売開拓功労)を戴く。
昭和42年10月9日皇太子ご夫妻に花瓶献上
昭和44年8月8日常陸宮ご夫妻に抹茶盌献上
昭和45年9月13日県知事より感謝状を戴く。
昭和50年11月3日益田市長より観光事業の振興に尽くしたことにより表彰を受ける。
昭和53年1月23日益田商工会議所会頭より感謝状(地域経済発展功労)を受ける。
昭和56年7月昭和25年以来焚き続けた登窯の最後の火入れ。32年間で約150回火入れする。
昭和56年10月8日島根県知事より表彰 (地域産業の発展に寄与)
昭和57年11月17日日本商工会議所会頭・益田商工会議所会頭 より表彰状 (地域経済発展功労)
昭和58年11月1日新登窯 初窯出し 
昭和58年11月3日内閣総理大臣より「黄綬褒章」を受く。
 
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二代目 福郷 徹 二代目 福郷 徹 ふくごう てつ
昭和23年〜

線

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二代目 福郷 徹

昭和23年岡山県津山市に生まれる
昭和24年家族と共に益田へ転入
昭和42年京都府立陶工職業訓練所入所
昭和43年京都府宇治市 「朝日焼」十四世 
松林 豊斎 氏師事
昭和46年備前焼 伊勢崎 満 氏 師事
昭和47年訪台視察
昭和47年11月群馬県 上越クリスタルガラス・倉田クラフト・特別研修生として入所
昭和48年4月帰省し、父について制作始める。二代目不徹(ふてつ)襲名
昭和49年6月ガス窯を築窯
昭和49年秋鳥取・島根友好訪中団として中国研修
昭和54年石見陶器組合訪韓視察
昭和58年7月登窯を自宅裏に移築
平成6年島根県優秀専門技能者に認定される
平成11年5月益田市営競馬場特別観覧席 
(馬レリーフ制作)完成
平成12年3月開窯50周年記念展(工房)京都より茶道の師匠武田宗夏先生を迎え、医光寺にて献茶式を行う。
7月3日 初代徹 逝去
平成13年3月二代目「不徹」を改め  
二代目「徹(てつ)」を襲名
平成14年モンゴル・島根県友好陶芸展出品
平成16年慶尚北道・島根県交流美術展出品
職歴島根県工芸連盟理事
島根県総合美術展審査員
島根県陶器振興会前副会長
益田市特産品協会前会長
師匠渡辺拓田(書道)
篠田正元(水彩画・日本画
加賀羅聡(洋画)
武田宗季(茶道)京都
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雪舟焼の特徴

「雲模様」
			雪舟焼に施されている模様は空の雲(飛び雲・うろこ雲)が多く、雪舟さんが修行されている姿(雲水)にイメージを重ね、とらわれない心、こだわらない心・自由な姿を現しています。 「作りと雰囲気」
			雪舟焼窯元がある石見地方は石見焼や瓦が有名ですが、水瓶から発達した石見焼のがっちりとた生活道具というイメージに対して、雪舟焼は割りと薄作りで繊細なイメージが特徴で他のどこにも属さない独自の雰囲気が魅力です。

雲模様

雪舟焼に施されている模様は空の雲(飛び雲・うろこ雲)が多く、雪舟さんが修行されている姿(雲水)にイメージを重ね、とらわれない心、こだわらない心・自由な姿を現しています。

作りと雰囲気

雪舟焼窯元がある石見地方は石見焼や瓦が有名ですが、水瓶から発達した石見焼のがっちりとた生活道具というイメージに対して、雪舟焼は割りと薄作りで繊細なイメージが特徴で他のどこにも属さない独自の雰囲気が魅力です。

陶器へのこだわり

雪舟焼の古陶磁を偲ばせる侘びた味わい・・・
それは職人による確かな技術から産み出されます。
土選びに始まり、土つくり、成形、素焼き、釉薬調合(地元原料・益田長石)、絵付け、
窯焚き、など一つ一つの工程にこだわり、静かな中に華やかさのある和陶器を表現します。

土

土次第で作品の表情や仕上がりが変わります。
花生け・抹茶盌など作品によりそれぞれの味わいにふさわし
い土を使い、逸品ものには10年から20年土倉でねかせバク
テリアや微生物の働きで、ねばり・輝きがでるように熟成をさ
せた土を使います。

土

造

陶器の個性を決める造形。
土練り(菊練り)からはじまり、轆轤成形、寸法を揃える時
にはトンボと言う竹で出来た昔ながらの道具を使い一つ一つ
手作業で丁寧に作品を造り上げて行きます。

造

柄

筆書きで一つ一つ絵付けします。
書道用の筆も使いますが、面相筆も色ごとに多く使っていて、
筆は一色に1本を使い混ぜません。
また釉薬(ゆうやく)は地元である益田長石・硅石の原料を
使うことでこの地方独特の表情を生み出しております。

造

窯

作品に合わせて窯を使い分けます。
雪舟焼窯元の特徴の一つでもある「登窯」は天候風向きに
より焼き上がりにかなり違いが出るため二つとして同じもの
はできません。変化に富んだ焼き上がりもまた雪舟焼の魅力
です。色絵の作品の場合は主にガス窯で焚きます。

造

薪

登窯は赤松だけを燃料としています。
松はヤニが有るほど炎の延びが良いのですが、クロマツでは
灰が解けて(黒いそばかす状)になります。灰がきれいなビード
ロ色になる赤松を使います。

造

日常に和陶器を

茶道具や華道具などの作品としての陶器をはじめ、コーヒーカップ・フリーカップ・そば猪口
・酒器・湯呑など毎日の生活の中で気軽に使って頂ける陶器をお作りしております。
是非、日常に和陶器を取り入れてみてください。

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