雪舟生誕600年と「雪舟の郷記念館」2021.02.27
雪舟生誕600年と「雪舟の郷記念館」
〔世界の偉大な100人〕の中に雪舟さんが入っています。(ロシアの切手)
雪舟の描いた益田兼尭像(益田市が1億円で購入)は雪舟の郷記念館に有ります。
約18年位前、雪舟没後500年展が、東京と京都の博物館で盛大に開催されました。
窯元主人は東京へ、私は京都へ見に行きました。開館時間前に行ったのですが、
もう4列縦列にぎっしり並んでいました。(コロナの無い時代は博物館でも芋の子を洗うような状況でした。)
世界中に散らばっていた雪舟作品が集合していました。
アメリカの美術館とか、高校にも雪舟作品が行ってました(素晴らしい高校ですね)。面白いことに、雪舟作品のサインを消して周文と書かれたものがありました(消し跡が分かりました)。
今では “雪舟作” となると大変な値がつくのに、当時は雪舟も若かったので、欲に取り付かれた持ち主が、サインを雪舟の師匠である “周文” に書き換えたのでしょう。これでは偽物となります。二重に価格ダウン‼
“正直が一番”
益田市から出品された、あの(地方創生)1億円で買った「益田兼尭像」も、ガラスケースに入って展示してありました。取り囲んでいた一人が「益田ってどこ?」傍にいた一人が『大田市の隣よ!』私は(ちょっと違うな!隣と言うなら、浜田市の隣よ!)と言いたかったのですが、ちょっと離れていて聞こえたので、言葉を吞んでしまいました。「雪舟の郷記念館てなに?」『さあね~』(・・・)説明してあげれば良かったのですが、勇気がありませんでした。
【雪舟の郷記念館】が出来るまで・・・かなりの年月がかかりました。
雪舟庭園が二つも有る益田市(医光寺・萬福寺) 何か雪舟に関わることとして、日本画の美術館を建てようということになりました。箱物を建てても中に展示する作品が肝心です。予算も建物だけでも大変です。
そこで、この意義に賛同して頂ける作家さんに、出来るだけ安価に、出来れば寄付して頂けないかと、東奔西走して、建物が出来る前に有名作家さん達に「約束をして頂きました」・・・
それから建物が出来るまで、相当年が経ちました・・・約束頂いた作家さんも高齢だったので、完成した頃にはもう亡くなられた作家さんも何人かおられました。それでもなお訪ねて行き、ご遺族の方々のご厚意で約束通り頂けることになりました。
こうして、やっと【雪舟の郷記念館】が出来ました。
今、【雪舟焼窯元・初代作品展】開催中です。昨年は雪舟焼窯元開窯70周年でした。
雪舟生誕600年のイベントとして、「雪舟回廊」関連県(島根県・山口県・岡山県・広島県)各地巡ってみるのも良いと思います。