真実が伝わらない⁉感染症・今/昔2020.04.13
コロナウイルス情報で今、全国的に危機感を感じています。
ここ島根県も、とうとう感染者が出ました。今、6人でももう時間の問題かもしれません。(5月8日に24人に)
今日の読売新聞(4月12日)に【浜田に英国医師・ジェンナー像】〈一刻も早い終息願う〉と出ています。「そんな偉人の像がなぜ浜田に?」読売新聞によると、(明治33年)浜田市内の鏡山山頂に「善那先生頌徳碑」を建てた。当時の医師らの行動力と視野の広さに驚かされる。・・・あとは新聞を読んでください。取材現場+プラス(元永達夫)記者 4月12日
読売新聞も知らない❓
このジェンナー像には江戸時代の浜田藩の情報が隠されている。❓と思います。
以前も書きましたが、米原恭庵(江戸時代の医師)高角村(現・島根県益田市高津町)の医者の子息、17歳で江戸に出て蘭学医に学び、21歳で帰郷、当時まん延し始めた天然痘に対し村人5百余人に牛痘を自費で接種しまん延を抑え込んだ。
黒船来航の4年前。日本では長崎出島でオランダ人が初めて牛痘を接種した僅か2ヶ月後。この僻地、益田での素晴らしい快挙❣ 当然のこと村人に感謝されて言い伝えが残っているはず⁉ 日本中の小学校の教科書に載っていて当然のこと❣
この事実は、恭庵本人が染羽町の石勝神社(いわかつじんじゃ)に石碑を建てている。ここは浜田藩だった。何故よその藩(隣の藩)に建てたのか⁇
ここからは私の勝手な空想ですが、始めはパワハラかと思いました。若者で、高名な医者の子息でもなく、庶民を診る医者だったので、上位の医師からの嫌がらせ行為があった? でも、500人以上も恩を受けたのに、高角村人たちは恩知らず❓ 誰かが何人かは言い伝えて感謝して当然のこと‼ 恭庵の子孫は殆ど九州で、大学の医学部教授になったり、開業医になったり、益田を出ています。
次に思ったことは、(うわさ)噂の怖さ
牛痘を接種した者は罹らず後遺症の(あばた)も無く、嫁に行くにも、嫁さんを貰うにも支障無く万々歳❣ ところが、天然痘に罹りあばたが残った者達は嫁に行けない『何故こんな目に❕』 そのうち、『牛痘を接種したら子孫に何かの祟りがあるかもしれない。』『牛の何かが入ったのだから、牛の何か❓禍?が子孫に出てくる❓』とか噂話がだんだん広がり、知識人の判断でも噂を打ち消す事が出来なかった。わからない事の怖さ❕
スベスベ肌の人々は接種してなくても『牛のたたりがあるかも』と思われる。
あばたが有っても無くても噂に翻弄されて暮らしにくい世間になった。
それで、村人たちは【すべて無かった事】にした。天然痘が流行った事も、牛痘を接種した事も、米原恭庵の存在することも。
SNSの無かった時代でも噂が真実を捻じ曲げてしまう⁉恐ろしさ。
わからない事の不安が間違った噂を作ることにつながる。
真実が伝わらない事は、同じ間違いを繰り返すことになる。